雪印

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キーワードと
キーセンテンス





 
雪印乳業 土岡英明+稲葉聡 



伝える努力


---我々がやってきたことは、過去の八雲事件と今の事件を比較して、今の雪印に欠けていたものは、ブランドの・・・消費者を裏切らない保証をしているっていう意味がわかっていなかったんじゃないかっていうアプローチで、事件の対応であったり、品質管理情報をつついてきたんですけど、今、話を聞かせていただいたら、そのようなことが理解されているんだなってことがよくわかって、ちょっと認識不足だったなって反省してて・・・

土岡さん いえいえ。我々、結構、伝える努力を、っていうところがあるんですよね。

---いや、でも、伝えるって難しいですよね・・・

稲葉さん そうです、難しい。これが一番難しいんですよ。

---で、今、考えたのが、やはり我々も消費者の立場なんで、消費者と会社のギャップっていうものが埋まってないんだなって。ホームページとかを見て、第一に思ったのが、ホントにやってるんだろうか・・・頭では理解してるけど、行動に出るのか。結果だけ見ても、やっぱわからない。で、今日初めて、こういうプロセスがあって、ああホントにそうなんだなってことが理解できたんで、もし消費者もこういうプロセスがわかったならば、もっと聞いてくれるんじゃないかなって思ったことと、経営者と社員が共有して初めて会社が変わるっていう意識を持って、高野瀬さんっていう方が今社員とも距離が縮まってるように聞こえたんで、高野瀬さんがもし理念とかを理解できてるならば、社員に伝わるんじゃないかなって。で、高野瀬さんも体感をしたりしたら、もっと雪印の体質とかがわかって、そういう、お客様を大切にする行動もできるし、トップからも全社員に呼びかけることができて、社員も、社員から言われるよりもトップから言われたほうが、行動しやすいんじゃないかなって思って。だから、トップが何か企画をしたりしてもいいんじゃないかなって思いました。トップにお願いして、トップから声をかけてもらうようなやり方もいいんじゃないかな・・・

土岡さん うんうん、そうね。

---何かそのような動きはありますか?

土岡さん いや、確かにそうなんです。体感というところでね、共有しなければいけないってところはありますから、小さな話っていうか、ひとつの話としては、さっきの酪農生産者との対話会ってありますよね、ひとつの金融支援のフレームがある意味で少し落ち着いてきたんで、来年の1月までの間に、その対話会に役員さんを入れようと思ってるんです。それで自分たちが直接ディスカッションしてみて下さいっていう話はしようと思ってますし、その予定ですね。社長はいつのタイミングで入れるかどうかちょっとあれですけど。あの、さっきのレターフロムファクトリーの時、実は社長に参加を促したんですよ。それは全国の代表者ですからね。1億2000万人の代表の方が来ていただいたんだっていうことなんで、社長もね、実は今の社長って製造マンから入ってるんですよね。実際にチーズ作ってたんです。割と珍しいタイプなんですけど。営業系では。で、実際に一緒に食事してもらったんです、全テーブルで。ワイン飲みながら。それ、初めてお客様と社長が接したんでしょうね。まぁあの、いろんなこと言われてましたよ。でもちゃんと受け止めてましたね。だからまぁ、あの、そういったことを今度は逆に社長が自ら率先して動いて、十分投げかけていくっていうことですよね。

---はい。

土岡さん それはもう、機会を見つければ、ある種、社長の中にはイメージはできてると思うんですよね。お客様とは・・・っていうのが。まぁそれは、やり続けなければいけないですね。ま、でもさっき仰ったこのことをどう伝えるかっていうことですよね。私は逆にまず、私たちも考えないといけない、まずお願いしたいのが、あの、お友達、ご家族、ご近所の方に・・・(一同笑い) 私はこれが一番伝わり方としてはですね、あの、もちろんご本人の感想を入れてですね、私は違うとかそうだとかっていうのを入れていただいて、周りの方にメッセージをしていただきたいと、お願いですね、これは。(笑い)

---わかりました。(笑い)

---何かこう、サッポロのCMの「生搾り」を友達に勧めよう、みたいな・・・(笑い) まぁ、まずはホームページ・・・インターネットからでも、とにかく細かいところまで伝えていくことしかないですよね。今はインターネットがありますから。その上で、さっき言ったようなアクセスできないような人にどうするのかっていうのを・・・

土岡さん そうですね。

---インターネットがダメだったら話にならないですよね。せっかく伝えるいい手段ができたのに。

土岡さん そうですね。よく怒られるんですよ。あの、どうやって伝えるんですかっていうと、大概、我々、こういうことではなくてもですね、インターネット上で・・・それ、大概、主婦の方に怒られますね。それはあなたたちの目線に於ける伝え方だと。やっぱり、様々な伝え方の手段はあるでしょ、っていう。非常に難しいんですよね。

---いや、ホントに、「真珠夫人」のスポンサーになるしかないんじゃないですか。(笑い)

土岡さん あと・・・すごく冷えてきたんで(笑い)、もうひとつ、ふたつあれば・・・

稲葉さん あ、ムリにとは言いません。(一同笑い)


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