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夢を語ろう
---雪印の創業の理念をこれから受け継ぐために、取り組んでることっていうのはあるんですか?ただ文として読むのと、やっぱり、体感じゃないですけど、それとはまた別ですよね・・・消化して日々に生かすっていうのは、別ですよね。文として見ると、やっぱりマニュアルじゃないですけど、そのうち守られなくなりますよね。最初は意識しているかもしれないけど。
土岡さん 企業の理念っていうのは、必ずしも創業の理念でなければならないとは思ってないし、時代によって変わっていくものだと思ってるんですよ。今ちょうど作りつつありますけどもね。だからあの、社員の中にも健土健民が雪印の理念だっていうのは、あれは創業の理念なんですよ。今の雪印の理念であるかどうかっていうのは、別の問題ですね。原点はそこにある。これから雪印がどういう会社になってお客様にそのことがちゃんと伝えられる会社になるかっていうのは今、ちょうどそれをディスカッションしてるとこですよね。経営者も含めて。ま、ホントにあれですね、規模の軸と時間の軸っていう話もあったですけど、雪印って、これ一言でいうと、当時、これは今の流行の言葉でいうと、ベンチャービジネスなんです。その当時はね。それがこんなに、がたいが大きくなってきて、やっぱり方向性が薄くなってくるわけですよね。この間もテレビでユニクロの話してましたよね。あれでも不思議に面白い・・・面白いっていったらあれだけど、今どの会社も使命と理念の再発見やってるんですよね。是非そういう会社に勤めて下さい。(一同笑い) 見つけて下さい。なかったら作って下さい。(笑い)
---僕の個人的意見としては、雪印は理念的には別に変わる必要はないと思うんですよね。まぁ今お話聞いてると、新しい、やっぱり新生っていうのを印象付けたい・・・内外含めてっていうことになってるんでしょうけど、まぁ、さっき「天然系」っていう話ありましたけど、今やってることが、その流れがこのままいくとすればね、新しい理念を作るみたいにいくとすれば、「養殖系ブランド」になってしまいますね。
土岡さん あの、結局議論した中で、そこに戻るかもしれませんよね。あの、創業の理念に戻るかもしれない。でも創業の理念ありきを雪印の理念にしてしまうのも間違いだと思ってるんで、もう1回自分たちの存在意義を含めて、どんな会社になりたいかっていう社員の夢も含めて、もう1回議論した上でやっぱり創業の理念だねって戻れば、それは今の時代の創業の理念としていいと思うんですよ。だからとかく、創業の理念がそうだったから私たちもそういうようにするんだっていうふうに決めてしまうのは、プロセスとして違うなと思うだけで・・・これは私の個人的な意見ですけど。あの、社内で今、みんなで夢を語って下さいって言うんですよ。夢って、すごく難しいですよね。現実的になるんですよ。
---いや、そうでしょうね。
土岡さん で、なんでかなって思ったんですよ。答えは簡単でした。今まで夢を語ってなかったから。(笑い) 急に言われたって、夢は語れないよっていう声があるんです。今、「社員の夢は?」って聞くと、大きな声で「安心・安全な会社になりましたね」って言って欲しいって言うんですよ。それは切実なる夢というか。それ、夢でないって言う人も・・・外部の人、夢じゃないって言うんだけど、社員の願いかもしれないですよね。今、社員みんな、夢をひとりずつ語ってるんですよ。
そ←此方 つ 彼方→ね
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