い
劇変する雪印
土岡さん 冊子にまとめたんですよ。これはあの内容的には社員用ですね。
---ああ、社員用ですか。
土岡さん なんで作ったかというと実は10月1日から、その前から5月からですね、雇用調整・・これは世間で言うところのリストラがありまして、約1000名くらいの社員が会社を去っているんですよ。その前の年も同じくらいの規模で社員が去っているんですよね。ま、去りたくなくても去らざるを得なかった人もいますし、それから10月1日からアイスクリームの部門がロッテスノーというロッテさんとの新しい会社を作って、その社員も会社から離れました。それから育児品、粉ミルク関係はビーンスタークスノー・・・ビーンスタークというのはジャックと豆の木という意味ですけど、そういう新しい会社を、これは大塚製薬と立ち上げてその社員も出ていきました。それから去年になりますけど、今年になって社名をもう1回変えてますけど、アクリフーズって、あの、冷凍食品の事業のメンバーも出ていきました。1月の1日から、これ私はそうなんですけど、日本ミルクコミュニティという会社で、私は12月末で雪印乳業を退社して新しい会社に転籍をするという、ということで社員それぞれがみんなバラバラになるんですよ、今まで働いてきた社員が。で、その社員がこの半年間一緒になって活動したので、企業が変わってもその気持ちは持っといてねという意味で、冊子を作ってみんなに配ってるわけ。で、それぞれの企業で自分がやってきたことをもう1回、そこの会社でやって下さいと、そういうメッセージなんですよ。
---じゃあ、実際的な問題として、体質を変革する会というのは、そういうふうに転籍される方がいっぱいいるから、今までのように会として、例えば、集まって(何かを)やるとか、物理的に難しくなるから、終わらざるを得なかった側面もあると?
土岡さん 側面はありますね。側面はあるし、もう1個言うとですね、企業の活動って社員だけじゃ成り立たないんですよ。やっぱり経営者がいて、そこに社員がいて、そしてお客様があってっていうトライアングルがちゃんと成立してないと、企業活動ってないんですよね。で、私たちが最初に社員から始めたのは、実はその2月、3月というのは、お客様にとって雪印はもうバッテン印ですから、だから社員から始めるしかなかったと。で、そういった活動の中から最終的に雪印はどういう会社にならないといけないかということをアウトプットしたのが、表紙の次のページにある3つの約束ってとこなんですよ。で、結局そのことをアウトプットしましたので、あのそれはスタートしたのは社員からですよね、で、その3つの約束というのは経営者も入って、社員と経営者がある種またここで約束をする、このことを雪印乳業として、新しい経営の3本柱でやっていこうと。で、こうなった時にはですね、社員と経営者の区別はないですから、社員がこのことをやることが実は変革の運動なんですね。そういう認識ですね。それでは、ダーッと流れだけ、今こんな感じというところだけ説明させて下さい。改めまして、わたくしはついこの間までは雪印の経営企画室というところにおりました土岡といいます。1月1日から日本ミルクコミュニティということで立ち上げますんで、今その準備のために札幌勤務になっています。みぞれの中・・・寒いっすよ(笑い)。稲葉さん?
稲葉さん はい。私はですね、乳食品営業部というところに、まぁこれから、説明あったかと思うんですが、乳製品だけの、バターとかチーズだけの会社になりますんで、そこの営業部に在籍しています。
土岡さん (稲葉さんは)あの、最初に体質変革の会を始めた時のメンバーのひとりですね。
---あぁ、あの7人の・・・
土岡さん そうですそうです。
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