雪印

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雪印乳業 土岡英明+稲葉聡 



ロイヤルユーザー


(ここから質疑応答)

---ちょっとあの、お聞きしたいことがあるんですけれども、僕の家っていうのが、ちょっとあの、うちのゼミでこの事件を調べ始める前まではよくわからなかったんですけれども、どうもうちの母が熱狂的な雪印ファンらしくて・・・

土岡さん あ、どうもありがとうございます。

---事件が始まってから、うちの例えば、コーヒー牛乳とか乳製品見たら、ほとんど著しく雪印で、「あれっ!?」ってすごいびっくりしたんですけれども、やっぱその、雪印っていうブランドって、その、まぁ未だに根強いファンも多いと思うんですよ。で、やっぱりその、一般の消費者っていうか得意なところに当然その、なんていうんでしょう、販売網を再建するっていうのも大事だと思うんですけれども、所々でその、顧客っていうんでしょうか、っていうところがいろんな意味で先導してもらうっていうのも、結構いいんじゃないかなって思うんですけれども、そういったその、例えば、何からしら特化した戦略っていうのは、何か考えてはいらっしゃいませんか?

土岡さん えーと、オピニョンリーダーという意味ですか。

---そうですね、オピニョンリーダーっていうのもそうなんですけれども・・・

稲葉さん ロイヤルユーザーに対してっていうこと・・・

---そうですね。

土岡さん その辺はどうでしたっけ?

稲葉さん いや、その辺は考えてないことはないですけど、まだ具体的に・・・じゃあ何かやってますかって言われると、特には今のところ、特にやってないですね。そういうふうに、こう、ずうっと、まぁ、思いを抱いていただいて、事件中も、まぁ、事件後も変わらぬふうにやっていただく方っていうのは、いらっしゃいますけどね。そういう方たちに、っていうところは、何らか、まぁあるなとは思うんですけども、具体的には特には。

---「感謝の木箱キャンペーン」っていうのは、ちょっとは入ってますかね、そういうのは。

稲葉さん ま、それも多少入ってますね。そういう・・・そういう人たちに、っていう気持ちも入ってます。

土岡さん そうですね。その、ちょっと話は逸れますけど、それ大事なことでね、やらなきゃいけないって私自身思ってますけど、さっき触れなかったんですけど、「レターフロムファクトリーキャンペーン」っていう18万3000通、頂戴したんですよね。で、私たちも過去からそうですけど、それはキャンペーンに落選されたらまぁそれはそれで・・・申し訳なかったっていうことで、当選者の方にしか出さないですよね、当選葉書きは。今回は落選された方にも全部出したんです。応募していただいてありがたいっていう感謝のメッセージとそれからもうひとつは大樹の工場見学っていうのが、今回のキャンペーンの主(旨)ですからね・・・キャンペーンって私言いたくないですけど・・呼びようがないからキャンペーンって言うんですけど、その時に落選された方には、最寄の工場も是非見ていただきたいっていうことで、工場のリストを全部入れて、そしたら何通かお手紙いただきました。落選した者までにも、こういうことをやってくれるんですかっていう。あの、ものすごくおカネかかるんですよ。

---(笑い)

土岡さん いや、だから、おカネじゃないなって思ったんです。それはだから、経営を認めてもらったわけですから。なんかね、ある種の意味で・・・ま、それは個人情報保護法っていうのもあるから、そのことでしか目的としては使えないですけど、なんかそういうことなんじゃないかなって気もするんですよ。あの、感謝の伝え方っていうのが。で、ある種、マス広告の時代が終わったって言われてますけどね、それもひとつですけどね、やっぱり、お客様とどうやってダイレクトで関係を持っていけるかっていうとことを、どんどんやっていかなければならないなって。お客様と接しられるのは、ホントは売り場の商品しかないんですよ。ま、こういう媒体の方法は、いっぱいありますけどね。その、ダイレクト性をどこまでね、持っていくかという意味ではね、今のお話はまだ答えはないんですけどね。重要なところです。

---あの、僕なんか特に思ったりしたのが、例えばうちの母のお話で恐縮なんですけれども、あんまりうちの母とかってインターネット使うのとか得意じゃないんですよ。それとか、結構その、働いてることもありまして、あんまりいろんな雑誌とかに目通したりすることとかできないんで、例えばその、パッケージとかにそういうことをもっともっと織り込んでいただいて、それで、しかもなるべく目の付きやすい形にしていただかないと、うちの母も結構あの、サラッと見て流してしまうようなところがあるので、そういうところでもっともっと、いろんな、あの、インターネットとかは使いにくい人に対するアピールとかもしていただいたらいいんじゃないかなと思ってるんですけれども。

土岡さん それはそのとおりだと思いますよね。

稲葉さん そういう意味ではこう、パッケージにね、確かにいろいろ広告載せたりとか、そういうことはやったりしてるんですけどね。


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