5憩 Go to Goto! 聖餐三昧一体伝 -

崎県上五島町/島市/崎市- 第7
第1日 第2日 第3日 第4日 第5日 第6日
長崎(ながさき)
(第7日朝食)
N05-029(第152号) もっちりホットケーキ蒸し(ココストア) →
N05-030(第153号) ソフトメロン(アペル) →
<もっちりホットケーキ蒸し> ¥137(込)
製パン業者の作るホットケーキにはもっちりタイプも少なくないが、本品はわざわざ「蒸し」を謳っているだけあってか、もちもちの中にも熟れた趣を感じる。
形状→★★★☆☆ 風味→★★★☆☆ 総合→★★★☆☆
<ソフトメロン>
昔ながらのクッキー生地感溢れるものと比べると確かにソフトではあるが、近頃はその系統のメロンパンも少なくなってきていることを鑑みれば、さほど柔らかいと云うわけではない。安定した美味しさを保っている。
形状→★★★★☆ 風味→★★★☆☆ 総合→★★★☆☆
 武器を取って英雄となる者は少なくないが、武器を取らずして英雄になる者の数はさほど多くない。信仰の誉れは先ずそこに宿る。見晴らしも良く、良い「モーニング・サーヴィス」が頂けたひとときとなった。
 時化た海を突っ切る鯛ノ浦発の高速船から降りた時分には、もう当分、船には乗りたくないと心から思ったものだが、しかし、3日ぶりの長崎港である。今日はこれから伊王島へと向かうのだが、ほぼ長崎港内しか通らないような航路だから大きく揺れることは、まず無い。
 この航路の素晴らしいところは、長崎市街を海から存分に眺められる点だけにあるのではない。完全に観光化されているものではなく、生活路線としての現役感覚が残っていて、且つ、観光目的で利用する場合でも申し分ない点が、最も素敵であるところなのである。坂の町、海の町、船の町、造船の町、長崎。眺めていて全く飽きが来ない。昨日は陸側から通り掛かったものの、内部の様子は殆ど窺い知ることの出来なかった香焼の三菱重工造船所も、海側からの今日は、よく見えた。
 出航から15分もすると、目指す伊王島の姿が目前へと迫ってきた。香焼から橋が架かっているのが分かる。架橋によって航路は縮小し、港の機能や街の賑わいは失われてきた。この伊王島の場合はどうであろうか。気掛かりである。この航路は伊王島から先、高島へも向かうから、廃止されることはない。平地に乏しい長崎の道路事情は必ずしも良いものではないから、壊滅的な事態にはならないと思うのだが…どの程度の減便に収められるだろうか。
伊王島(いおうじま)
 昼下がりの伊王島は、絵に描いたような静かな趣に包み込まれていた。道路が繋がっていないから、通り過ぎる車の数が少ないように感じる。これぞ島なのだと云う雰囲気に、車の通行量は大きく左右するものらしい。地図上では一つの島のように見えるが、伊王島地区は、伊王島と沖之島と云う二つの隣り合う島から成り立っている。船からも存分に眺められたこの地区のシンボル・聖ミカエル教会は「沖之島天主堂」の異名の通り、沖之島の側にある。
 聖ミカエル教会は、上五島で目にした教会とはまた違って、にょきにょきと天へ伸びゆく木々のような趣を漂わせている。力強くもあり、可愛らしくもある。テーマパークにでもありそうな雰囲気もしてくる。「新しい!」と云う印象をこの天主堂からは抱いた。コンクリート造りなのである。実際、昭和初期の建築だ。この辺りが炭鉱で栄えるのは、そのもう少し後のことである。
 五島と云う大きな離島を巡った後に感じる、本土から目と鼻の先の、小さな島の情景は、日曜の午後の散歩道だった。こんな別天地を持つ長崎と云う町は本当に面白い。人全ての情念が折り重なった市街地の先には、島までポンポンポンと、スキップして点在しているのだから。
長崎(ながさき)
(第7日夕食) N05-031(第154号) 特製ちゃんぽん@皇上皇(アミュプラザ長崎) → 
<特製ちゃんぽん> ¥1,050(込)
「皇上皇」は広東料理店と云うことだが、本品は、店目線の特製と云うよりは客目線の特製である。意外と本格的に充実しており、ちゃんぽんに余程のこだわりが無い限りは、十分に満足することの出来るものとなっている。
形状→★★★★☆ 風味→★★★★☆ 総合→★★★★☆
 少し早目の夕食を済ませた後、一度はホテルに戻ったが、やっぱり街へと繰り出したくなった。今夜が長崎最後の夜。このまま押し黙っているわけには行かぬ。灯りに誘われ、立ち上る湯気を求めて、新地を巡り歩いた。
(第7日夜食) N05-032(第155号) 角煮まん(蘇州林) → N05-033(第156号) 肉まん(蘇州林) →
<角煮割包> 角煮まん ¥336(込)
見本写真ほどは盛られていないが、ヴォリュームとして割包だけに、割と満足することの出来るもので、味についても、親しみやすく豚がとんとんと回遊してイイ塩梅であった。
形状→★★★☆☆ 風味→★★★★☆ 総合→★★★★☆
<肉包子> 肉まん ¥315(込)
湯気でふにゃふにゃになって緩い状態になったのは、出来立て持ち帰りならではの味。その一方で生地には張りが出ている。肉感はワイルドに調理されてだぶだぶに詰められている感覚ではなく、やや上品な趣で、中肉中背感漂う。
形状→★★★☆☆ 風味→★★★☆☆ 総合→★★★☆☆
→第7日旅程→
長崎 →長崎汽船→ 伊王島  
伊王島 →長崎汽船→ 長崎
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東美餐珍帝國風土記目次
as of 2011.02 / uploaded 2018.0220 by 山田系太楼どつとこむ

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