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舌は自ずと心をつくる
(N07-019 第209号)
喧嘩凧 ::掛川駅(自笑亭)::
ルート371 -東海道鰻遊記- 第4日にて遭遇
 新幹線停車駅・掛川には、駅弁の取扱がある。とは云っても掛川独自の駅弁業者ではなく、浜松の駅弁業者である自笑亭が出張してきている恰好だ。しかしそれでも駅弁があるのは有難い。








喧嘩凧 ¥1,000(込)


喧嘩凧と云うのは、「浜松まつり」の中で行われる催しで、
凧同士がバトルを展開して、糸を切られた方が負けとなる。
浜松にこのような凧合戦があることをこの駅弁で初めて知った。
駅弁は郷土情報の窓口である。確かに天竜川もあるのだから、
凧を揚げる空間には事欠かないのだろう。
この駅弁のパッケージには各町の「凧じるし」が色彩鮮やかに掲載されている。
さてこの弁当は幕の内。
特産品をフィーチャリングした弁当は組立てが単純明快で楽だが、
幕の内はその組立てに頭を使わせるものとなろう。
私は近年増えてきている御飯とおかずが全て
同じ大きさのマス目に詰められているタイプの弁当を
見栄えの観点からも余り好まないのだが、
本品は御飯は御飯らしく、おかずはおかずらしく
メリハリをつけて詰められていてなかなか良い。
肉団子と鶏のカレー煮は見た目以上に食べさせる。
鶏唐揚げと焼き鯖でヴォリューム的に及第点に到達。
鰻の佃煮は心憎い演出。
弁当箱の中でおかずが各々、競演しているさまは、
さながら喧嘩凧の光景である。

形状→★★★★☆
風味→★★★☆☆
総合→★★★★☆

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as of 2012.01 / uploaded 2018.0315 by 山田系太楼どつとこむ
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