舌自心→ 
舌は自ずと心をつくる
(N07-017 第207号)
清流うなぎ弁当 ::沼津駅(桃中軒)::
ルート371 -東海道鰻遊記- 第3日にて遭遇
 沼津駅改札脇の一角に見事なコンパクト性を発揮しつつ、桃中軒の売店は佇んでいた。1891年創業の老舗である。沼津駅の開業は1889年と僅か2年前に過ぎない。嘗て沼津では機関車の連結・切り離し作業が行われていた関係で長時間、列車が駅に停車していた。必然的に駅弁がよく売れることになる。長野(北陸)新幹線開業前の「峠の釜めし」横川駅の状況に類似していたわけである。








清流うなぎ弁当 ¥1,650(込)


鰻と云えば静岡と云う括りだけでなく全国的に見て
浜名湖のものが最も著名である。
ところが県東部の三島界隈もまた
浜名湖ほどではないにしても、鰻どころとして知られる。
別に産地であるわけでもないのに、面白い。
イスラエルがダイヤモンドで有名なのと同じ理屈である。
三島の美味しい水が鰻を磨くわけだ。
掛け紙に、ぎゅっと引き締まった歯応えのある味とあったが、
これが完全に裏目に出てしまったように思われた。
それと云うのも、すっかり冷え切ってしまった蒲焼きは、
あたかもゴムのような…とでも云おうか、
硬さと弾力性が気持ち悪く融合した
びろんびろんな歯応えになっていたのである。

形状→★★★☆☆
風味→★★☆☆☆
総合→★☆☆☆☆

公式サイト →








「憩」舌自心 INDEX →
ルート371 -東海道鰻遊記- 第3日 →

as of 2012.01 / uploaded 2018.0313 by 山田系太楼どつとこむ
©山田系太楼 Yamada*K*taro