舌自心→ 
舌は自ずと心をつくる
(N04-036 第113号)
カニがたっぷりのカニコロッケ+あまーいコーンぎっしりコーンコロッケ+香り高い八雲産男爵のコロッケ
::BENTO CAFE 41°GARDEN(新函館北斗駅)::
Shock!新幹線がキタ!衝撃の食見聞記 第6日 にて遭遇
 新函館北斗駅にはこれと云った飲食店は無く、ここが唯一のスペースとなろう。2-3品のおかずや御飯ものを組み合わせて自分好みの「オリジナル」弁当が作れる…と云う趣向が、この店の特色として挙げられる。駅のデザインにも合ったスタイリッシュな弁当が出来上がるのだが(東京のデパ地下にも引けを取るまい)、経営元は八戸の駅弁業者「吉田屋」である。吉田屋は現在「函館みかど」が行っているグランクラス用軽食の提供についても、これにとって代わるとの話を小耳に挟んでおり、目下のところ北海道新幹線開業を利用して勢力拡大を図る、その急先鋒となっている感がある。それと共に、道勢の不甲斐なさをもやはり感じざるを得ない。
 サラダ色の強い棚の隣には、揚げ物類が並んでいた。あの如何にもスタイリッシュカフェめし的ヘルシーさには胃も口も辟易するに相違ないから、これはなかなか有難い限りである。

カニがたっぷりのカニコロッケ

あまーいコーンぎっしりコーンコロッケ

香り高い八雲産男爵のコロッケ








カニがたっぷりのカニコロッケ ¥300(込)


カニクリームではないカニコロッケを食したのは、かなり久しぶりの気がする。
男爵薯のコロッケがまずあって、そこからの組立てである。
カニはちゃんと入っているが、云うほどたっぷり入ってるわけではない。
ジャガイモとの相性は悪くは無く、下手にどんよりしたクリームコロッケに比べれば
数段上の風味である。けれども濃厚なクリーミィ感覚とカニとのコンビネイションには、
やはり素晴らしいものがあるのだなと再確認させられたこともまた事実である。

形状→★★★☆☆
風味→★★★☆☆
総合→★★★☆☆


あまーいコーンぎっしりコーンコロッケ ¥200(込)

本当にぎっしりと中にコーンが詰まっていたからビックリ。
それも一つ一つの粒が大きく、存在感がある。
そして何よりも、甘い。
ぬんめりと、あまーいのである。それがやわらかに溶けてゆく。
けれどもシャキシャキとした歯触りも僅かに残る。
粒が立っていて、それでいて芯は感じない。
無論、ジャガイモとの相性は素晴らしく、駅でこんなに美味なコロッケに出逢えるとは。

形状→★★★☆☆
風味→★★★★★
総合→★★★★★


香り高い八雲産男爵のコロッケ ¥180(込)

他に何もないポテトオンリーのコロッケ。しんしんと白く降り積もる。
カニはイマイチだったがコーンのコロッケがあんなにも美味しかったのは、
やはりベースとなるジャガイモの美味しさがあってのこと。
ホクホクしていると云うよりも、上品にクリーミィに、ジャガイモが風味を伴って広がってゆく。
男爵薯とは云うがまさに男爵の如き高貴な趣がしてくると云うものだ。

形状→★★★☆☆
風味→★★★★☆
総合→★★★★★

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as of 2016.03 / uploaded 2018.0109 by 山田系太楼どつとこむ
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