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(N04-033 第110号)
北海道新幹線グランクラス洋軽食 ::北海道キヨスク/函館みかど::
Shock!新幹線がキタ!衝撃の食見聞記 第6日 にて遭遇







北海道新幹線グランクラス洋軽食


飛行機の客室内のようなグランクラスで、飛行機の機内食のような軽食を食す。
やはり現代は飛行機の時代であり、この飛行機のサーヴィスを標準としつつ、
鉄道ならではのサーヴィスを如何に供するか、ここが高速鉄道に於いてもキーとなる。
食堂車の利用が少ないのなら、飛行機や欧州の鉄道のように、
予め料金の中に食事代を含めて強制的に供するのも、一つの手となろう。
グランクラスのようなサーヴィスが、国の顔として機能している本流の東海道新幹線ではなく、
傍流の東北新幹線系統で展開されているところなど、強みを活かし切れぬ日本の弱さのようにも映る。

さて本品は、サンドウィッチ・ホタテのレモンペッパー焼き・果物の三部分により構成されている。
サンドウィッチはタマゴサンドと岩手県産ベーコンのポテトサラダサンドである。
ポテト・コーン・人参・玉葱は北海道産で、青函・東北北海道直結をアピールする内容となっている。
「函館みかど」は函館の駅弁業者だが、通常の駅弁業者の作るサンドウィッチよりも風味が良い。
但し、甚だ小さめにカッティングされているから、本性を見せぬうちに消え去っている可能性も無くはない。
ポテトサラダに若干のクドさが残るが、コーン等の風味によるフォローを受けている。

ホタテのレモンペッパー焼きは、味付けが厳重に為されていることもあり、
小ぶりながら口腔内に響くものとなっている。
どちらかと云うとサンドウィッチが陰な味わいだから、
この陽な味わいで全体のバランスが取れている。
しかしながらこの軽食の中で最も美味しいのは、りんごのコンポートの素直な味わいなのかもしれない。
甘さ可憐にサクサクっと進んで、清らかに食事を〆られる。

形状→★★★★☆
風味→★★★☆☆
総合→★★★★☆








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as of 2016.03 / uploaded 2018.0109 by 山田系太楼どつとこむ
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