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舌は自ずと心をつくる
(N03-030 第61号)
焼きドーナツ(プレーン) ::一爐菴::
うら寂しき最東端の街に花咲くニュー娯楽食文化 第5日 にて遭遇
 根室の駅前通り、青いモニュメントのすぐ脇にある菓子処の一爐菴(いちろあん)。立地的にも品物のリッチさからも根室を代表する存在感を持つ。各地で馴染みの光景だが、和菓子から出発したのち、次代が時代の流れに沿って洋菓子へと手を伸ばす黄金パターンを、この店も踏襲しており、盤石である。








焼きドーナツ(プレーン) ¥165(込)


焼きドーナツは本当にどこにでもある代物になった感がある。
「道の駅」と云ったら焼きドーナツ…何となくそんなイメージも湧く。
それだけ町興し的な意味合いも込めて発案されるケースが多いわけである。
本品も「根室焼きドーナツ〜ねむど〜」と名付けられている。
中標津発の「しれとこドーナツ」がすっかり有名になったから、
根室管内主都の地位にある根室市の意地に懸けて立ち向かっているようにも見受けられる。
愛らしいしれとこドーナツとは対照的に、
オーソドックスな焼きドーナツと云った印象を殊にフォルム面から受けるところだ。

しかしながら焼きドーナツと云うのは手軽そうな印象とは正反対に、
なかなか難しい代物である。美味しいなと思える焼きドーナツに余り出合えた記憶が無い。
先ずフォルムからして小さく痩せ細ったものが多く、美味しそうな感じがしてこない上に、
会心の出来の揚げドーナツのような朗らかな味わいがしない。内気なのだ。
本品もその流れに乗ったものではあるが、しっかりと甘い風味が生地に宿っている。
美味いは甘い…どうにもならないなら斜に構えずに甘く味付けするに限る。
最低限の満足度はそれで得られるのだから。

形状→★★★☆☆
風味→★★★☆☆
総合→★★★★☆

一爐菴
時:09:00-19:00
休:日曜不定
処:根室市光和町1-1 地図→
電:0153-23-3895

公式サイト→
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as of 2016.03 / uploaded 2017.1028 by 山田系太楼どつとこむ
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