津駅(桃中軒)の 港あじ鮨★

人口20万余の沼津は西伊豆の玄関口にして静岡東部の中心都市。
ヴァラエティに富むバス・タクシーの群れで駅前は賑やかです。

桃中軒はそんな沼津を拠点とする駅弁屋さん。
ただ、沼津には新幹線が通っておらず(線路はあれど駅が無い)、
グリーン車の付いている東京行き普通列車はめっきり数を減らし、
小田急新宿行き特急もこの3月のダイヤ改正で沼津からは撤退と、
駅弁屋さんにとってはなかなか厳しい環境。
尤も、桃中軒は新幹線の停まるお隣・三島駅にも進出しており、
その辺りで何とかフォローしているといった状況でしょうか。

初めて沼津の駅弁に出会ったのが、小田急新宿と沼津を結ぶ特急・あさぎり号でのこと。
マァでも今は、車内販売ナシになってしまったんですけどね(^^;
しかしながら箱根方面の小田急ロマンスカーでは今でも沼津の駅弁が売られています。
(ただこのあさぎり号に積み込まれて新宿まで運ばれているようなので、
今年2012年3月のダイヤ改正までのことかもしれません)


それがこちら「港のあじ鮨」。沼津を代表する駅弁です。


鯵×鮨×駅弁と云えば、大船軒の「鯵の押寿し」が有名ですが、あちらは全て同じものが入っています。
対する沼津・桃中軒は、わさび葉・紫蘇の葉・太巻きと
3種類も入っていてヴァラエティに富んでおり、飽きさせない構造になっているんですね。
鯵にはやはり臭みがあり、それを打ち消そうとすると
かなり酢のフレイヴァがどギツくなってしまいますが、
中でもイイなと思ったのは、中央下、わさびの葉で包まれ、
さらに鮨めしにもわさび茎の塩漬けにしたものが混ざっているもの。
これが一番マイルドな仕上がりで、わさびを使っているにも関わらず、
めはり寿しよりもパンチがないくらいだったのはなかなか意外でもありました。
わさびにこだわる桃中軒らしい一品であるようにも思います。

港あじ鮨 ¥880-

★★★★☆→フォルム(4/5ツ星)
★★★☆☆→フレイヴァ(3/5ツ星)
★★★★☆→パフォーマンス(4/5ツ星)

(2012/01/17買)

*桃中軒 ウェブサイト*










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