泉堂(長崎製菓)@大村の 幸せのいちごカステラ★


高原リゾートの土産物屋によくありそうな小さな手提げに入っていたのは、
一切れのカステラでした。

それこそ「幸福の黄色いハンカチ」の時代から、愛国発幸福行き切符などあったわけですが、
そのものずばりな“幸福べんとう”という駅弁まであったりして、
どうにかして幸せを感じたい思いが、デフレと過当競争の中で商品開発の分野にも広く及んでいます。
他の商品との差別化・ブランド化を図る一番手っ取り早い方法は、
手の込んでいるところを見せること。こだわっているように思わせること。

そうすると、先ほどの袋を始め、こんなふうにゴミになる部分も増えてしまいます。
でもそうしないと、商品を売り抜くこともなかなかおぼつかなくなるという現実。
昔と今とでは生活のために環境を犠牲することの意味合いや中身が異なってきています。

万物の幸せとは何かを考えるには、うってつけの一品かもしれません。

無論、そこには美味しさという要素も含まれます。
美味しいものを食べれば幸せな気分になれるのですから。
面白そうだから買ってみたものの(つまりそう思わせた時点でマネジメント的には成功している)、
苺スイーツというのは不自然さが際立つものも少なからずあり、さほど期待はしていませんでした。
でもこれはカステラのコクと苺フレイヴァの濃さの程度がいい塩梅に融合していて、
薄すぎることも、キツいこともなく、風味豊かに作り上げています。

もちろん、長崎カステラ名物の ざらめ も埋め込まれています。

幸せのいちごカステラ ¥500-

★★★★☆→フォルム(4/5ツ星)
★★★★☆→フレイヴァ(4/5ツ星)
★★★☆☆→パフォーマンス(3/5ツ星)

(2011/02/21買)

*心泉堂 ウェブサイト*




How Sweet is THIS? index
home


©山田系太楼 Yamada*K*taro