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一昔前まで北海道を代表する菓子処といえば千秋庵だったものです。
名寄では何と言っても喜信堂。駅前通りを真っ直ぐ進んだところに、
立派な鐘楼のあるビルを構え、その鐘の音はマチ中に響き渡るのです。
旭川西武や札幌そごう(エスタ)に店を出していたこともありました。

ところが昨今、名寄のスイーツ事情でまず最初に名前が挙がるのが、
駅前通り、喜信堂手前に位置する ブラジル なのであります。
アーケードの看板に 喫茶ブラジル と書かれていますように、元々は喫茶レストランで、
ボクの中ではブラジルの店名通り、店内の雰囲気等々、コーヒー的なイメージがあります。
ここの出前弁当か何かを食したこともありますが、
使い捨てではない容器に入っている、ごくフツーの中身に味だったように記憶しています。

そんなわけで、なよろプリンが大ヒットを飛ばしていて、
しかも森永の黄金比率プリンのモデルになったとのウワサも聞くに及んで、
「あのブラジルが!?」ということで、とてもビックリしているところです。

プリンは色々種類があり、「大地」というのも気にかかるところではあったのですが、
まずは一番ノーマルなものから試してみよう…そう思い、プレーンタイプをチョイスしました。
 
なかなかパッケージも洒落たセンスのもので、
昭和後期的な重みのある喜信堂とは違う軽やかさがあります。


もちろん、柄の長いスプーンもちゃんと付いてきますから、車中で食すのも愉しいことでしょう。

さ、肝心のお味のほうですが、乳白色系、口どけなめらかなプリンです。
生クリームの脂肪クリーミィな、なめらかさに、ヴァニラフレイヴァが乗ってきます。
脂肪クリーミィ一辺倒の単調さはありません。
さらにはカラメルが、若干のビターテイストですから、これと一緒に食すと、
甘ったるさの中に脂肪せず、最後まで凛とした大理石の如きフレイヴァが楽しめるように思います。
どんどんスプーンは進みましたが、ヴォリューム的にこのくらいがちょうど良い塩梅でしょう。
口の中も八分目程度がイイんです。

なよろプリン(プレーン) ¥280-
★★★★☆→フォルム(4/5ツ星)
★★★★★→フレイヴァ(5/5ツ星)
★★★★★→パフォーマンス(5/5ツ星)
(2011/01/03買)
ところ:北海道名寄市西1条南6丁目
でんわ:01654-3-4577
じかん:10:00〜20:30
やすみ:火曜日
*食べログ ブラジル紹介ページ*
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