川駅(自笑亭)の 喧嘩凧★


東海道本線掛川駅は、木造建築。それも、ちっちゃい。新幹線停車駅としては、異例です。

昔ながらの駅らしい駅、といった佇まい。

尤も、新幹線口のほうへと回ってみると、普通の高架駅の趣。
そして駅の主要な施設もこの新幹線口の駅舎内にあります。

掛川駅の駅弁は浜松と同じ業者「自笑亭」。“cafe de laugh”のネーミングもなかなか面白いワケですが、
1854年に時の浜松城主からもらったという由緒ある屋号との由。

大河ドラマにもなったことだし、山内一豊(掛川城主の経歴アリ)はやっぱりあるのね…などと思いつつ、
非常にカラフルな「喧嘩凧」というお弁当に目が留まりました。

浜松と云えば、鰻かヤマハ…のことが真っ先に思い浮かぶのですが、
実は凧合戦(浜松まつり)が有名なことは、このお弁当を通じて初めて知った次第。
市内各町の鮮やかなる“凧じるし”は、眺めているだけでもエキサイティングな気分にさせてくれます。

そんな華やかな蓋を取り外すと、「自笑亭」の文字もかわいいナプキン。
おかずもイイ感じだし、なかなかやるな、との印象を抱きます。

そんな期待に違わず、なかなかの内容。
特産品をフィーチャーした駅弁と云うのは割合、
組み立てやすいし、満足もさせやすいと思うワケです。
けれどもこういった幕の内風のお弁当は難しい。
それだけに駅弁屋さんの実力が出てしまうものでもあります。
また近年、主に女性向けに開発されていると思しき、
おかずもごはんも均等に丸っこい、小分け型弁当にはあまりイイ印象は受けません。
その点、このお弁当は、ごはんはちゃんとごはんらしく盛り、おかずの詰め方にも
アクセントをつけている点は見栄えとしても素晴らしいものです。
肉団子と鶏のカレー煮は見た目以上に食べさせるものとなっていて、
鶏唐揚げと焼鯖でヴォリューム的にも満足ラインに達します。
加えて鰻の佃煮は、なかなか心憎い演出。
各おかずそれぞれに存在感があり、
小さなお弁当箱の中で競い合うさまはミニチュア版「喧嘩凧」の様相。

喧嘩凧 ¥1,000-

★★★★★→フォルム(5/5ツ星)
★★★☆☆→フレイヴァ(3/5ツ星)
★★★★☆→パフォーマンス(4/5ツ星)

(2012/01/19買)

*自笑亭 ウェブサイト*












刑事チカ index
home


©山田系太楼 Yamada*K*taro