阪駅(新竹商店)の 元祖特撰牛肉弁当★


松阪といえば日本一の牛肉のまち。当然、駅弁も牛肉一色。


駅弁屋さんには2パターンありまして、特色ある駅弁を開発したり、
イヴェントに積極的に関与したりする等、意欲的に事業展開に乗り出す業者と、
昔ながらに飾らず淡々と弁当を作って納めている業者とが存在するワケです。
今はコンビニ弁当等、競争相手が数多く存在するため、後者のような
“地味に良い仕事してる系”の業者はだんだん少なくなっているのが実情。
ここ松阪の新竹商店は明らかに前者の側に立つ駅弁屋さんで、
生き残りをかけて、頑張っているさまが伝わってきます。


元祖特撰牛肉弁当。この松阪駅を代表する駅弁からは、
進歩に彩られた高度経済成長時代の薫りが漂ってきます。
精悍な牛のイラストが実に芸術的。



弁当を開けるとこのように誕生秘話が出迎えてくれます。
昭和34年誕生。半世紀以上の歴史があるワケですね。
昔はこういう特色ある弁当のことを 特殊弁当 なんて称したものでした。
紆余曲折はあったでしょうが、国鉄もよく首を縦に振ったものです。

副菜類はあまりパッとしたものではありませんが、何といっても肉でしょ、肉!
冷めてもやわらかで美味しい・・・ホントにそうなんですよねぇ。大いに感心しました。
歯応えは確かにモモ肉。冷めた分だけ引き締まったぶよぶよ感が、
焼肉以上ステーキ未満のゴージャスな肉景色を堪能させてくれます。
味付けもまた素晴らしい。やや甘口に舵を切っている感じなのですが、これが実にクセになる味付け。
じゅわっと染み出る甘みと肉汁のハルモニアは病み付きになります。
さすが伝統の駅弁だナという感触を持たせてくれるお弁当です。

元祖特撰牛肉弁当 ¥1,260-
★★★★☆→フォルム(4/5ツ星)
★★★★★→フレイヴァ(5/5ツ星)
★★★★☆→パフォーマンス(4/5ツ星)

(2011/07/06買)

*新竹ウェブサイト*


高校生レストラン、本日も満席。

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