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人で溢れかえる新大阪駅コンコース。
当然、駅弁販売ブースも設置されているワケですが、大阪では駅弁の存在感が非常に薄い。
地元の駅弁業者が倒産ないし撤退してJR系業者の寡占化・独占化が強まると、
そういった状況になってくるのは、何も大阪だけの話ではありません。

こちらが今回食してみる、トンカツべんとう。JR西日本フードサービスネット製の、
市販の時刻表には掲載されていない「駅弁」です。
とはいえ一応、チープなコンビニ弁当系とは一線を画した、
やや高級感ある「駅弁」となっています。
弁当はビニールに覆われていますが、
名古屋のJR系業者(JR東海パッセンジャーズ)によるものも、
こんな感じであったように思います。
独立系駅弁業者の駅弁にはあまり見られないスタイルです。


“京都弁当工房”の文字が入った箸袋が見えるように、京都府内で作られています。
京都駅でも同じものが販売されていそうですね。
そもそもブランド豚の産地でもない限り、とんかつ弁当にご当地色などあまりありませんが、
それでも、その土地の業者が調製しているという土着性、オリジナル性に
駅弁の付加価値は見出せるワケであり、その点から考えてみても、こうして「合理化」された
駅弁の弱体化が進んでしまうことは、むべなるかな…と納得してしまいます。

ボクはこういう“無個性”な駅弁が好きですし、冷めたとんかつにも、なかなか味があって好きです。
けれども客観的に考えてみれば、デパ地下で専門店のとんかつ弁当を買ったほうが、
まだ温い場合もあるでしょうし、見た目ももう少し、
とんかつにヴォリュームなどあって華やかでしょうから、
これではやっぱり“苦戦”するんだろうナァという結論に至ってしまうのです。
トンカツべんとう ¥800-
★★★☆☆→フォルム(3/5ツ星)
★★★☆☆→フレイヴァ(3/5ツ星)
★★★☆☆→パフォーマンス(3/5ツ星)
(2011/06/12買)
*ジェイアール西日本フードサービスネット ウェブサイト*
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