流堂@米子しんまち天満屋の 朝汐 ★

中心部から少し離れた場所に位置する米子の天満屋。
郊外立地の百貨店ではそう珍しくないかもしれませんが、でもやっぱり、
コスメ売場や婦人服売場を通り抜けて食品売場に辿り着くというのは面白いですね。

さて。郷土菓子のコーナーでは、風流堂のブースが目を引きました。
風流堂の所在地は島根の松江ですが、米子は鳥取といえど
半分以上神奈川扱いの町田(東京都!)同様、半分島根みたいなものでしょう。
松江のほうが鳥取市よりも遥かに近いですからね。

風流堂を代表する銘菓は、「山川」のようですが(店員さんもまずは山川を薦めてきました)、
ボクとしては、二番手格の「朝汐」に惹かれました。
“朝汐”と云ってまず思い浮かべるのが、近年は横綱・朝青龍の師匠として
著名だった高砂親方こと長岡末弘氏の四股名(のち朝潮に改名)。
彼は高知の出身で山陰とは特に関係無さそう・・・。
ところが、昔、京都から米子など山陰方面に「あさしお」という名前の特急列車が走っていたワケで、
“朝汐”というのはやはり、山陰染みた名前なのでありました。ということでこれを購入(笑)


なかなかシックなデザイン・色遣いが素晴らしい。気に入りました。


生地に山芋を使っていることを、特徴として
まずは挙げて宜しいのではなかろうかと思いますが…

フォルムとしては、里芋の煮物。


さあ、このお菓子、生地にふんだんに用いられている山芋のフレイヴァが想像以上に強い。
あんこ入りとろろそばがアリだと思うくらいに(^^; 結構際立っています。
餡は小豆の皮を剥いてアクを抑えているとのことですが、
その分全てが山芋に持っていかれているような感覚に陥ります。
ただ、この餡の上品さと山芋生地の野趣性に、
山陰の小京都たる松江らしさが殊のほか表れているようにも思えるのです。

朝汐(4個入り) ¥787-
★★★★☆→フォルム(4/5ツ星)
★★★★☆→フレイヴァ(4/5ツ星)
★★★★☆→パフォーマンス(4/5ツ星)

(2011/06/09買)

*風流堂 ウェブサイト*
*天満屋 ウェブサイト*


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