日 工 前 駅 (にっこうまえ-えき)


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日工前駅は表町商店街の南側に位置する、1面1線の駅。
もともと、日立工機の従業員専用駅として開業しました。
1998年から一般の旅客駅となり、すべての列車が停車しています。

湊線の多くの駅に共通する特徴ですが、ホームが長いです。
これはかつて、国鉄・JRからの直通列車があったため、その長さに合わせたのだそうです。
(当初は一般旅客駅ではなかった日工前駅も、ホームが長くなっているのが不思議ですが)



駅名標には、回転刃とドリル、ベルトコンベアがデザインされています。


☆武田氏館(たけだうじやかた)☆


日工前駅を出て、目の前にある常磐線の陸橋を渡り、信号で左折。次の信号でまた左。
そこからは案内板に従って、住宅街の中を右、左、右と曲がると、
駅から徒歩15分ほどで建物が見えてきました。
主屋と納屋、厩(うまや)、門や板塀など、
鎌倉時代の武士の居館が、絵巻物などを参考に再現されています。

このあたりの地名は「武田」といいますが、こここそが、
あの武田信玄で有名な、甲斐武田氏の発祥の地なのです!
平安時代末期にここに居を構えた源義清が、
この地名から「武田氏」を名乗ったと考えられています。
義清とその嫡男・清光は、地元豪族との勢力争いに敗れて
甲斐国に配流となり、甲斐武田氏の祖となったということです。
その詳細な経緯が、武田氏館の主屋に書かれています。

また当地では、古くからの遺跡も発掘されており、
奈良時代の須恵器や平安時代の土師器が展示されていました。
ほかにも、刀やよろい、武田菱入りの鞍、そして義清・清光親子の像などを展示。
※入館無料/月曜(祝日のときはその翌日)および年末年始は休館


☆湫尾(ぬまお)神社☆


武田氏館の隣には、武田郷の鎮守様、湫尾神社が建っています。
参道左右に立つ大きなスダジイとヒイラギは、ともに市指定天然記念物。


ひたちなか市文化会館・石川運動広場☆


日工前駅の近くに建つ、ひたちなか市文化会館では、
各種催し物の行なわれる大ホールや小ホールをはじめ、
展示室、会議室、練習室などの施設がそろっています。
日工前駅の周りには桜の木が多く、春は華やか。
ひたちなか市文化会館に隣接する石川運動広場や、
日立工機、陸上自衛隊勝田駐屯地、駅のホームにも、桜の木が並んでいます。



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